Quantcast
Channel: The Holy Garden 歳時記
Viewing all 377 articles
Browse latest View live

ガーデンのホスタ 238 Summer Fragrance

$
0
0
サマーフレグランス(Vaughn 1983)

中型の葉で、緑にクリーム色の細い覆輪が入ります。
姿・斑はごくごく一般的なものですが、本種の売りは芳香花です。
出自はベアトリス(Beatrice)の実生と plantaginea(マルバタマノカンザシ)の交配です。
マルバタマノカンザシの血を受け継いでいるから、芳香花は当然ですね。
本種をフレグラントサマー(Fragrant Summer)と呼ぶこともあるようです。
しかし、ついに、ガーデンでは花を見ませんでした(記憶にありません、記録もありません)。

ガーデンに来たのは2000年。その頃は出ているホスタを片っ端から買い集めていましたので、
一見平凡な斑の本種もターゲットに。

        

生育は旺盛で、隣に植えたイエロースプラッシュリム(Yellow Splash Rim、左)やサクハナギボウシ(奥)などと競い合い、
領地の奪い合いをしてきました。2006年。

        

一昨年、2013年も順調です。

        

そして去年もあったと思う(画像はない)のですが、今年、同じ「領地」内の
イエロースプラッシュリムやサクハナギボウシともども見事に消えてしまいました。
15年間地植えで特に問題もなく育っていたのに、ホント突然でした。
何か土地に問題があったのか、寿命なのか、分かりません。
そしてついに花を見る(嗅ぐ)ことはできませんでした。


ガーデンのホスタ 239 Summer Music

$
0
0
サマーミュージック(Klehm 1998)

長雨が続いたかと思えば今度は一転真夏の暑さですね。
台風の影響でしょう。
気候の激変に体調管理に気をつけないといけません。

今週末は暑い晴天ですが、仕事です・・・

と言うわけで、ホスタシリーズを続けます。

中型で白中斑に周囲は黄緑からゴールドの美しい品種です。
ブリーダー・クレム(と発音するのか?)の農場で、シェードマスター(Shade Master)という品種の突然変異として発見されました。
当時は本種を見た誰もが欲しがったということです。
ガーデンでも早くからこの斑は美しいと注目していました。
2000年頃、通販で取り扱われるようになり、早速入手しました。
これは2001年の画像です。その頃はまだ白中斑の品種は少なかったので珍しかったです。

        

2003年も一芽ですが、葉の斑の雰囲気は良くなりました。

        

ところが、翌年以降消えてしまい、2005年に2代目を入手しました。

        

これも1年で消えてしまいました。
名品だと思いますし、気に入っているのですが、何故かガーデンとは相性が悪いようで今も扱っている業者もありますが入手していません。
一度鉢植えで試してみたいですが、もう鉢数も限度です・・・

ガーデンのホスタ 240 Summer Serenade

$
0
0
サマーセレナーデ(セレナード)(Klehm 1998)

丸みのある中型の葉で、クリーム~黄色に緑の覆輪が入ります。
サマーミュージックと同じブリーダーですし、ミュージックとセレナーデ(セレナード、男性が歌う夜の恋の歌)も関連があるので
兄弟品種かと思いきや、全く出自は違いました。
こちらはピードモンドゴールド(Piedmont Gold)という黄色の品種の芽分かれです。
ところが、本種もミュージック同様ガーデンとは相性が悪かったようです。

斑がきれいだったこともあり、2003年に入手しました。
最初から調子が悪く、2003年は葉が切れた状態で芽出しし、
翌2004年もまともな葉は1枚だけという状態。

        

翌2005年は何とかさまになってきました。

        

2006年は斑の色がきれいに出てきましたが、依然一芽です。

        

その後衰退し、葉も小さくなったので、2008年に養生プランターに移植。
何とか生き延びていますが、葉の大きさはもはや極小です。

        

こうして2010年までもちましたが、これが最後の画像です。

        

いじけの株でしたが、7年はもちました。
しかし本領を発揮することはついにありませんでした。残念です。

ガーデンのホスタ 241 Sun Power

$
0
0
サンパワー(Aden 1986)

先週末から関東も猛暑が続いています。
一方で大雨だったり、また大きな地震もあり、自然の威力を思い知らされます。

今回は奇しくも灼熱の太陽所縁のホスタです。

黄緑から黄色になる大型でやや細長の葉。
葉は少し捻れ、立性で、まさに燃えさかる炎を連想させます。
2000年頃に出たカタログでは「太陽のホスタ」がキャッチフレーズ?でした。
20世紀の偉大なホスタブリーダー・アデンによるもので、
アデン独自の実生株を交配させたもののようです。
本種も名品と言って良いでしょう。今でも販売される人気種です。

ガーデンでも早くから注目の品種で、2000年に苗を入手しています。

        

ぐんぐんと生長し、2007年には最盛期を迎え、まさに光り輝く太陽のホスタになりました。

        

この頃、ガーデンのこの株は、ある生け花グループの会報誌に紹介されています。
この品種に関しては、シェードガーデンのホスタは似合いません。
太陽に当てないとこの色は出ません。

2011年。さすがに盛りを過ぎて株が小さくなってきました。

        

これを境に一気に衰退してしまい、今年は2000年の頃に戻ってしまいました。
植え替えで養生しなくてはいけません。

本種はアバダバドゥーやアトランティスなどを生み出し、まだまだ第一線で活躍できるホスタです。

ある時期、日本の業者が「セイレーン」(Seiren)と名前を付けて売り出しました。
他に、シェードファンファーレを「エンプティハート」と名付けていました。
何も知らずに店先で購入しましたが、ホスタのサイトにそのような名前のデータが見あたりませんでした。
それをホスタ博士が指摘してくれて、セイレーンはサンパワーであることが分かりました。
「本物」のサンパワーと時期を同じくして入手しています。
下の画像は2005年のものです。

        

こちらは最盛期が信じられないくらいの下降線であっという間に消えてしまいました。

ガーデンのホスタ 242 Super Sagae

$
0
0
スーパー寒河江(Dautzenberg 未登録)

関東は今日も灼熱の暑さでした。
館林で39度、最近暑さの加減がなくなっているようです。

今回はオランダ人の手による寒河江の改良種です。
寒河江よりさらに大型で、覆輪が幾分広くなっています。
まあ、見た目はそれほど寒河江と変わりません。

ガーデンでは寒河江は鉢植えなので、こちらは地植えにしてみました。
2011年にサイトで見つけて入手しました。

        

2013年。ちょっと「らしく」なってきたかな。

        

それが昨年辺りから一気に生長しました。
今年は壮大になりました。

        

やっぱり色合いも風格も「寒河江」です。
この5月の青緑と黄色の斑は美しいです。

葉は寒河江より大きくなりましたが、地植えだからもしれません。
広いスペースがあるのでしたら、植えてみても良いかもしれません。



ガーデンのホスタ 243 Sweet Home Chicago

$
0
0
スイートホームシカゴ(Zilis/Ruh/Northern Illinois Hosta Society 2002)

台風が近づいてきましたね。影響を受ける地方の方、くれぐれもご注意ください。
関東も今晩から大雨との予報が出ています。
しばらく暑い晴天だったので、植物も潤いと少しの涼を求めています。

今回は、1999年にシカゴ近くで行われた Midwest Regional Convention で紹介されたホスタです。
中小型の黄緑の葉に深緑の幅広い覆輪が入ります。
夏には色が濃くなり美しい斑となります。
生長が早く、芽数葉の枚数も多く、こんもりとした姿良い株になる優等生です。
バーチウッドパーキースゴールド(Birchwood Parky's Gold)の突然変異ですが、
親は夏になると葉がへたる欠点がありますが、本種は夏もしっかりしています。
また花茎もすくっとたち本数も多く、花盛りはきれいです。

ガーデンでは最初に販売された2003年秋に入手しています。
翌2004年の春です。特に期待はしていなかったのですが、たまたま鉢植えにしてみました。
この頃はまだ葉が細めで斑もぼんやりしていました。

        

すばらしい生長ぶりで芽数もどんどん殖え、2007年はこんなりっぱな姿になりました。

        

鉢がいっぱいになったので、2008年に真二つに割いて株分けしました。
しかしすでに2010年には、それ以前の大きさに復活です。すごい生長ぶりです。

        

また、この年は花も素晴らしく、テラコッタ植えの真骨頂です。

        

旺盛ぶりは現在も持続しています。
植えて12年、株分けから7年ですが、何らの衰えも感じません。

        

        

ガーデンのホスタ 244 Sweet Tater Pie

$
0
0
スイートテイターパイ(Avent 1995)

台風11号はまもなく四国に上陸しそうです。
厳重な警戒をしてください。
東京も、都心は今朝大雨でしたが、その後は晴れたりスコールがあったりと熱帯の気候でした。
多摩地方などは大雨が続いて被害が出ています。
夏の台風はスピードが遅いので荒れた天気が長く続きます。

さて、長かったSの項目もようやく今回で終わりです。
中小型の細長く捻れのある葉で、光沢のある明るい黄緑色からゴールドになります。
20世紀の名ホスタブリーダーの一人、アベントにより、
ゴールデンセプター(Golden Scepter)とフギレギボウシ(yingeri)の交配で作出されました、
テイターとはポテト(potato)のことで略式の言葉だそうです。
フギレギボウシの血を引いて葉に光沢があり、また星形の紫色の花がきれいだということですが、
ガーデンでは咲いたことがありません。

あまりメジャーな品種でなく、海外のサイトでも殆ど見かけませんが、
2002年に一度だけ国内のカタログに紹介されました。
レアな品種ゆえか、かなり高価だったのを憶えています。

2002年秋に植えたので、本来の姿を見たのは翌2004年のことです。
まだ特徴もそれほどない姿でした。

        

2005年です。あまり生長が良くないようです。
また株もぎゅっと締まらず、葉がぱらぱらとした感じになります。
葉の捻れや色合いの特徴は出てきました。

        

2010年。前年だったかに一度移植をしています(地植えまま)。
その後状態が良くなり、この年が株の姿も発色もいちばん良かったです。

        

その後徐々に衰えてきています。また根を動かした方がいいかもしれません。

ガーデンのホスタ 245 Tanrei ?

$
0
0
淡麗?(データなし)

台風11号は四国、中国を通り抜けました。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
関東は今日もスコールと晴れの熱帯の気候でした。
台風が抜けきったら梅雨明けでしょうか。

さて、今回からTに入ります。
ただ、いきなり疑惑の品種です。

中型で堅めの凹凸のある葉、中斑がゴールドで覆輪がグリーンです。

2001年に園芸店で見つけて購入したものですが、
データなど該当する品種が見あたりません。

        

2005年。
どうもグレートエクスペクテーションズではないかと。生長も遅いし。

        

2010年。翌2011年に極端に小さくなって結局消えてしまいました。

        

親交ある業者に聞いたところ、やはりグレートエクスペクテーションズを日本名をつけて売ったのだろうとのこと。
よく店で「ホスタ」とか「ギボウシ」だけで売っているのも見かけますが、
もうちょっとしっかりと販売してもらいたいものです。


関東地方梅雨明け

$
0
0
名実ともに夏がやってきました。
そのとたんにまた猛暑デス。

        

久しぶりのガーデンは、蝉時雨の中、すっかり雑草の海の中。
また蜂が知らぬ間に2個所営巣し近づけず、その他の場所でも虻に蚊に蚋・・・
日中は暑さと虫で作業なんてやってられません。
早朝起きで2時間が限度。最低限の雑草を処理しました。
農作業や山林で熱中症になる人が多く報道されてますが、庭作業でも注意しましょう。

雑草の中、夏の花が咲いていました。

ユリ2種。
ヤマユリ。これはガーデン周辺ではあちこち自生しています。
ガーデンでも数カ所で見られます。
イノは百合根が大好きで、かつてはすべて掘り尽くされましたが、
復活し、シンクイムシに入られぬように春からオルトランを撒き、
無事に開花。花が重く支柱をしなかったので倒れていますが、
ちょうど花は見頃。噎せるような強い香りを放ちます。

        

こちらは園芸種カサブランカ。
なかなか見頃のタイミングが合わないのですが、今年はばっちりと。
ヤマユリよりスポットが無くすっきりとしたホワイトです。

        

ノカンゾウ(野萱草)
かなり以前に近くの野原からもってきたもの。
毎年葉は多く出るけど、花は久しぶりかも。
カンゾウも甘草と書くとマメ科の植物。
こちらはススキノキ科(以前はユリ科)キスゲ亜科ワスレグサ属で、
ニッコウキスゲや園芸種でいうヘメロカリスと同じ仲間です。
鮮やかなオレンジ色が夏空に合います。
八重花はヤブカンゾウです。

        

ヤブミョウガの群落
葉がミョウガ似ているのでこの中付いていますが、実際はツユクサの仲間の一年草。
でも根茎で殖えるのか、近年この場所で群落を作っています。
ガーデン辺りが自生の北東限のようです。
自生の野草とはいえ、群落の白い花は涼しげです。

        

キレンゲショウマ
もう一ヶ月ほどで花を付けますが、今年も蕾がたくさん出ています。
やはり春からオルトランを3回ほど撒いたことが覿面で、シンクイムシの被害が無く、
株も大きくなって今年も楽しめそうです。

        

ホスタの花盛りです。
これは実生の自生株ですが、花茎がしっかりと直立して花姿・色とも良いです。

        

ホスタの葉は夏はだいぶん傷みますが、まだきれいなのもあったので
次回掲載します。

7月中旬のガーデン ホスタA-B

$
0
0
関東は猛暑が続きます。
美しかったホスタも今季の見納めの時期が近づいています。
秋に美しく「黄葉」する品種もありますが、真夏に葉が傷むものも多いです。
夏の色合いをAから順次掲載します(写真が撮れた品種だけですが・・・)。
春と見比べるできるものも。

アメリカンハロー
5月は青緑色だったのが、濃い緑に変化しています。
青緑色は夏に緑に変化するものが多いようですね。

        

        

アルクドゥトリオンフ
植え付けて一ヶ月。根の活着はしたようです。

        

アトランティス
春は薄かった色が夏に濃くなるパターンです。

        

ビッグボーイ
グリーン一色は春夏あまり変化無く、また葉の傷みも少ないようです。

        

ブラザーステファン
春に黄緑色だった中斑がかなり白くなっているのが分かります。
夏葉は少し傷み(バーン)が出てきます。

        

        





        

7月中旬のガーデン ホスタC-E

$
0
0


センターオブアテンション
春は中斑がぼやけたクリームですが、この時期ははっきりします。
また葉の光沢が増します。

        

デボングリーン
前回も記しましたが、グリーン一色系は春からあまり変化はありません。
深い緑がますます妖しげになります。
夏も葉が傷まずこのまま経過し、秋は黄葉します。
いちばん時期を長く楽しめる品種の一つです。

        

ディックウォード
5月上旬

        

最近

        

5月はぼんやりした色彩でしたが、今はゴールドも緑も鮮やかに発色しています。いわゆる後冴え種です。
それにしても今年の葉ごとに違う斑は面白いです。

エスキモーパイ
5月上旬

        

最近

        

ディックウォードとは対照的に5月は色が鮮やか、今は渋いです。いわゆる後暗み種です。
春にイエローや青緑が美しい品種はだいたい今はこのような色彩になります。
例・グレートエクスペクテーションズ、昨日のアメリカンハロー、他。


7月中旬のガーデン ホスタF-G

$
0
0
フォーマルアタイヤー
この手の色合いは春薄くて夏濃くなるのが多いです。
この株2葉までになった瀕死の状態でしたが、養生でここまで戻しました。
本来はもう少し大型のはず。

        

ゴーストマスター
少し傷みも出ていますが、今年は白中斑が本当に調子良いです。

        

ジンアンドトニック
アップルグリーンで光沢のない葉は、春夏それほど変化がありません。
逆に傷みもなく、今季も円に近い丸葉の特徴がよく出ています。

        

ゴールドブルックグローリー
植えて一ヶ月です。やはりバーンが出ています。
色合い的には昨日のディックウォードの逆斑と考えて良いと思います。
来季が楽しみ。

        

7月中旬のガーデン ホスタH

$
0
0
東京は今日少し雨が降り、気温も下がりました。
しかし焼け石に水です。もう少し降って欲しかった。台風12号も、最初接近とか聞いていましたが、
結局沖縄~九州~日本海のようですね。九州の方はもう雨は要らないでしょうに。
台風が日本海に入るとまた関東は暑くなります・・・。

今回はHです。

ハーリーズオーナー
春はぼやけた感じの色で、現在は明るい黄緑~ゴールドで、照りも出ます。
後冴え種。

        

        

ハンキーパンキー
お気づきのように、春と秋で中斑と覆輪の色が反転しています! こんな劇的な変化していたかなあ・・・。
春夏ともきれいな色彩で甲乙は付けがたいです。
中斑と覆輪の間のホワイトラインが効いています。

        

        

ヒートウェーブ
春は色薄く、夏にくっきりの後冴え種。

        

        

ハイソサエティ
春は青緑に黄色の中斑、夏は濃い緑に白中斑。
まったく別物のようで、どちらも鑑賞価値が高く、2度美味しいホスタ。

        

        

ハリウッドライツ
春は明るい緑にクリーム中斑で、夏は緑濃く、中斑は白くなります。

        

        

ハドソンベイ
今年は大葉になりました。凹凸のあるまん丸い形も特徴です。
春は青緑色にクリーム中斑、夏は青緑が深緑に変わります。

        

        

7月中旬のガーデン ホスタI-K

$
0
0
3泊4日の研修があり、暑さも加わってくたびれました。

久々に続きをアップします。

インニスウッド
5月のぼやけた色が、夏には濃く出ます。
以前は「高級レアホスタ」扱いでしたが、最近はあまり見ないですね。

        

        

アイアンゲートシュープリーム
春はやや黄緑で黄色の覆輪が、夏には濃い緑色に白の覆輪に変化。
「売り」の芳香花ですが、一度も見たことがなく、今年も咲く気配はありません。

        

        

ジャストジューン
青緑系はみんな夏に緑色になってしまいますね。ちょっと残念。

        

        

ジャストソー
春から光沢のある黄緑色がきれいですが、夏にはゴールドになってますます美しく輝きます。
春も夏も色を楽しめる逸品です。

        

        

キウイフルモンティ
春は基本が青緑でやや幅広の葉でしたが、夏には緑にクリームの中斑がはっきりとする、
これも春夏異色が楽しめる品種。

        

        

7月中旬のガーデン ホスタL-R

$
0
0
毎日暑い! ガーデン作業どころではないですね。
この時期はもう、植物たちにも耐えてもらうしかないです。
でも意外と皆乗り越えてくれます。適宜雨が欲しいところです。

今回はLーR(こんな名前のグループがあったような)です。

レイクサイドビーチキャプテン
色も斑もジャストジューンに似ていますが、春から夏への変化もそっくりです。
やはり春の青緑色は夏は緑に変わってしまいます。
その替わり細い中斑は夏にはくっきりと。

        

        

リーディングレディ
あまり変化がないように思っていましたが、春は瑞々しい緑だったのが夏にはこってりと。
このカラーリングのホスタはこのような変化が多いですね。

        

        

リバティ
春のあの目を見張るイエローが、夏は夢を見ていたかのように白に変化しています。
春夏見比べて同じホスタだと気がつかない人もいるでしょう。
それほど劇的な変化をします。夏も渋くていいですが、春が美しすぎる。

        

        

パイナップルアップサイドダウンケーキ
これも春は黄緑からゴールド、そして夏には白に変化。
2度楽しめますが、名前から連想するのは春でしょうね。

        

        

レアブリード
2年目の株ですが、春、夏とも葉が傷まず色合いもきれい。これも2度おいしいホスタかも。
夏の鮮やかな白中斑は去年気づかなかった。

        

        


7月中旬のガーデン ホスタS(最終回)

$
0
0
今回撮影したのはSで終わっていました。
もう29日だし、このシリーズは今回で終わります。
いろいろ春夏の変化を紹介しましたが、色・斑によっていくつかのパターンになっていることが分かります。
たとえば春に青緑色のものは夏には深緑になるとか、です。

サージェントペッパー
春は黄緑のぼんやりとした色ですが、夏にはこってりとした飴色に
緑の中斑が出てきます。

        

        

サティスファクション
春の瑞々しい色から夏には色乗りが濃く、斑がくっきりとします。

        

        

シャープドレストマン
フランシーの血を引き継ぎ、春は明るい緑、夏は濃い緑に変化、中斑も白くなります。
おしゃれな雰囲気のホスタです。

        

        

スティッチインタイム
ガーデンの宝であるスティッチ。春は明るい黄緑、今はゴールドに輝き、細い緑の中斑がくっきり。

        

        

セントポール
ジャストジューン系の変化です。春は青緑にクリームの中斑、夏は濃い緑に黄緑の中斑(ここが白くならないのがミソ)です。

        

        

最後に
トータリーオーサム
春からカラーリングにあまり変化はありませんが、葉数が多くなりちょっと安定してきました。
来年はもっと殖えて欲しいです。

        

ガーデンのホスタ 246 Tattoo

$
0
0
タトゥー(Avent 1998)

ネタが切れたので、またホスタシリーズを再開します。

中小型で黄緑からゴールドの葉に、緑の散り斑や掃き込み斑などが入るとてもユニークなホスタです。
リトルオーロラ(Little Aurora)というやや小型のゴールド種の突然変異です。
ガーデンではジャストソー(Just So)が兄弟種となります。
ジャストソーは親に緑の覆輪が入ったもので、本種とは斑の入り方が違います。

とても珍しい斑の入り方をするので、ホスタを集め出したことから注目していましたが、
2002年に通販カタログに出たので買い求めました。

        

しかし、植えた場所が悪かったのか、旺盛なジャストソーに比べると芽があまり殖えません。
2006年6月、ガーデンの株ではいちばん特徴が出たときの画像です。

        

その後画像は2007年を最後にありませんので、2008年以降に消えてしまいました。
ユニークな斑なので、今度は鉢植えで試してみようかと思うのですが、
生産量が少ないのか(育てにくいのかも)、斑故の人気もあるだろうし、カタログには出ていても欠品が多いです。


ガーデンのホスタ 247 Tenryu

$
0
0
天竜(吉江清朗 1985/Peter Ruh 2002)

今日で7月も終わりです。暑くなると毎日が長く感じますね。
まだ一ヶ月以上暑さとつきあわなければならないんだ・・・。

ホスタ(ギボウシ)は日本、特に北日本を中心に「ウルイ」と称されて、
葉が開く前の柄を食されてきました。
多くはオオバギボウシ(montana)ですが、茹でてマヨネーズで食べると、
アスパラガスに近い仲間なので、味や食感も似ているように思います。

この天竜も特に食用として選抜されたようです。
しかしオオバ系ではなく、トウギボウシ(sieboldiana)の選抜種といわれています。
海外のサイトではクロギボウシ(nigrescens)の近似種としているところもあります。
実際姿をみるとそのような感じもします。
大型の青緑色のやや長細い葉で、クロギボウシに似ているのは、その立ち姿(立性)です。
これは、また長大銀葉にも似ていると思います。

登録者の一人の吉江清朗氏(1914~2004)は植物学者で特に花菖蒲やベゴニアの改良に力を入れた方です。
長野県辰野町に出身で、宮崎農林学校卒業・雇員の後、現在のサカタの種などにもおられたことがあるようです。
出身地の長野や九州で植物の調査をされ、長野のマツモトセンノウや九州のナガバサンショウソウを発見されたりしています。
ざっと資料を見た限りでは天竜のことは記載されていないのですが、マツモトセンノウも伊那谷(天竜川水域)で発見していますから、
おそらくこのギボウシも伊那谷から天竜川水域で発見されたか昔から育てられていたのでしょう。

本種は園芸通販のカタログなどには、野菜の項に掲載されていることが多いです。
ガーデンのも野菜の項で2株セットで出ていました。
2000年に入手、次の画像は2001年です。

        

ぐんぐん生長し、2005年。

        

2009年(奥のと2株)

        

2011年。

        

長い間良く育ってくれました。
食べたのは1~2回です。タイミングを逸すると(葉が開くと)堅くなってしまいます。
今年2015年もありますが、かなり衰退しています。

        

やはり全盛期の株を見ると、トウギボウシよりクロギボウシに似ている感じです。
また長大銀葉とも近似に見えます。

ガーデンのホスタ 248 Thunderbolt

$
0
0
サンダーボルト(Hawksridge Farms 未登録)

中大型で緑~青緑に黄色~クリーム色の中斑、ゴワゴワとした凹凸のある葉です。
サンダーボルトは「雷の電光、稲妻」の意味で、中斑の紋様が命名の由来でしょう。
エレガンスの突然変異によるものですが、トウギボウシの系列としては割と生長が良いようです。
あまり出てこない農場が作出し、アメリカホスタ協会には未登録です。
結構出回っているのですが、この登録するしないはどこで決めるのでしょうね。

2000年頃から紹介され始めましたが、当時このような中斑は珍しく、2002年に入手しています。

        

苗の頃は中斑が大きかったですが、次第に細くなっていきます。
5年後の2007年。株は大きくなっていますがあまり芽が殖えていません。このあたりトウギボウシ系列らしい。

        

2009年頃、ホスタフォームを造成してそちらに植え替えました。
条件が良かったのか、いよいよ本領発揮となり、中斑もきれいに出ています。

        

芽出しは明るい緑にフレッシュな黄色の中斑ですが、次第に青緑にクリーム色に変化します。
これは今年の画像。エレガンスに中斑が入っているイメージですね。
中斑は本当に稲妻のような紋様になっています。

        

ガーデンのホスタ 249 Time Tunnel

$
0
0
タイムトンネル(Laviana/Malloy 2001)

今年は異常高温の夏ですね。熱中症には本当に気をつけなければいけません。

今回はフランシスウイリアムズ(Frances Williams)の変異種です。
丸い緑の中大型の葉に幅の広い黄緑~クリーム色の覆輪が入り、葉はゴワゴワして凹凸もあります。
あまり馴染みのない生産者ですし、フランシスウイリアムズの変異種と言ってもどこが改良されたの?という印象です。
ガーデンだけかも分かりませんが、親のもっているバーン(葉焼けのような現象)や夏の傷みや色抜けもあるし、
何と言っても生長が遅いというか悪すぎます。
あくまで個人の見解ですが、ガーデンのフランシスウイリアムズの変異種はほとんどが生長が悪い・殖えない、消えると感じです。
ゴールデンサークル、ゴールデンサンバースト然りです。
いちばん状態の良いのが皮肉なことにフランシスウイリアムズそのものです。

2010年頃からカタログで紹介されるようになりました。今でも時々見かけます。
ガーデンには紹介されてすぐに入手しました。2009年秋です。
そしてこれは2010年、初めて芽出し葉が展開した姿です。

        

その後一度移植しましたが、年が経ってもほとんど芽も殖えず大きくもならず。
2011年。

        

2013年。

        

同じ時期に植えたとなりのホスタが大きくなって覆われ気味になっています。
今年2015年も2011年とほぼ同じような状態ですが、葉の傷みが激しいです。

Viewing all 377 articles
Browse latest View live