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Channel: The Holy Garden 歳時記
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ガーデンのホスタ 250 Titanic

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タイタニック(Hansen 1999)

まん丸いユニークな葉で、緑にクリーム色の覆輪が入ります。
名前から連想できるように大型で、とても印象的な姿です。
今世紀に精力的に品種を作出しているブリーダー・ハンセンの手によるもので、
サムアンドサブスタンスの突然変異です。

あまり流通していませんが、一度カタログに出たことがあります。
ガーデンには2003年にやってきました。
最初はまだ特徴の丸葉はあまり出ていません。

        

2006年。その後順調に生育、さすがに親がサムアンドサブスタンスだけあって驚くほど大型になります。
ガーデンの品種は葉の緑があまり濃く出ません。

        

2009年5月。株の状態も良く、葉の形も特徴がよく出ています。

        

ところが2010年以降急激に衰退してしまいました。
生理的なものかどうか分かりませんが、今年も葉は出ていますが非常に悪い状態です。
とても姿がユニークなのでもう一度復活できないか努力してみます。


ガーデンのホスタ 251 Tokudama 'Aureonebulosa'

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曙トクダマ(前川文夫/AHS 1987)

中型で凹凸のある肉厚の葉で、中央がミスト状の黄緑~ゴールド、覆輪が緑色です。
ラテン語 Aureonebulosa は、aureo がゴールド、nebulosa は雲、霧の意味で、
中斑がゴールドのミスト(霧状)ということでしょう。
斑がぼんやりとした感じなので日本では曙と名づけられたのでしょうか。
トクダマは日本で古くから栽培されている青緑色一色の品種で来歴は不明です。
おそらくはオオバギボウシ(montana)からの変異かと思います。
その中斑入りが曙トクダマです。
在来種ですが、ギボウシと言うよりガーデンホスタ風(洋風)の雰囲気で、海外でも人気があるそうです。
ガーデンでは2000年、2003年に購入した記録があるのですが、
画像は2001年のこれしか残っていません。
植えた場所が林の奥だったので、撮影に向かわないうちに消えてしまったようです。
トクダマ系も生長は遅く、またいじけやすいと思います。
本品や変異種のブライトライトは、いつのまにか消えてしまいました。
変異種ではブルーシャドウズが健在です。

登録者の前川文夫氏(1908-1984)は植物学者で、特にカンアオイ属の専門家として知られています。

ガーデンのホスタ 252 Tokudama 'Flavocircinalis'

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覆輪トクダマ(前川文夫/AHS 1985)

いつまで猛暑が続くのでしょうね。
おまけに今日は雷に地震・・・

昨日に続きトクダマの一種です。
葉は中型で濃い緑色に黄色の覆輪が入ります。
Flavo は黄色、circinalis はサークルで覆輪、要するに「黄覆輪トクダマ」ですね。
トクダマが青緑なので、その覆輪種で、
カタログやサイトによってはフランシスウイリアムズに似るとしているところもありますが、
ガーデンのは緑色強くてあまり青緑にはならず、その雰囲気はあまりないです。

2000年にデパートの屋上にあった花屋で購入したものです。
なので、最初から割と株が大きかったです。
これは翌年2001年です。

        

緑に黄色の覆輪の中型葉ということで、まあどこにでもよくある感じですが、
葉が堅くやや立性なのはトクダマの特性でしょうか。
2005年。

        

他のトクダマ系品種に比べると生育は良いです。
2011年はだいぶん大きくなりました。

        

2014年。
今年2015年もほぼ同じような状態です。もう16年目ですが今のところ元気です。

        

ガーデンのホスタ 253 Totally Awe Sum

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トータリーオーサム(Koller 2003)

今日はついに都心も38度近くまで上昇しました。
本当に息苦しい暑さです。

今回はガーデンのホスタ、いたホスタ界でも珍種中の珍種と言っても良いくらいのユニークな姿です。
中型で葉は撚れたりたり捻れたり波打ったり。明るい黄緑色に白の筋が何本も入ったり、中斑が濃い緑になったり。
知らずに本種を見て、親がサムアンドサブスタンスだとはまず分からないでしょうね
かつてガーデンにもあったウインターライトニング(Winter Lightning)とも似た印象です。
敢えて言うなら親の明るい黄緑色を踏襲している位でしょうか。
その他は姿大きさ形とも親とは似ても似つかない姿です。

こういうユニークなホスタはだいたい生育は遅いし育てにくいし殖やすのも大変そう。
と言うわけでお値段も高かったデス。
昨年2014年に入手したばかりです。
無事に芽が出てくれてほっとしました。

        

今年も無事に出ました。少し株が大きくなったかな。

        

まだデータも少なく、これからどう展開するのか楽しみな品種でもあります。

ガーデンのホスタ 254 Touch of Class

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タッチオブクラス(Hansen/Shady Oaks Garden 1999)

東京はようやく33度と猛暑からは解放されました。
暑いのに変わりはありませんが5度違うとずいぶん過ごしやすいものだと感じました。
ほどほどの暑さにしておいてほしいものです。

今回はジューンの変異種です。
中型の堅い葉で、青緑色に黄色の中斑が入ります。
ジューンより中斑が細くなり、ジャストジューンと少し似た感じです。

タッチオブクラスとは、アメリカ・フィラデルフィア出身の3人(4人としているところもある)のスムーズジャズ/フージョングループの名前で、
1975年に結成、1976年にピーセス・オブ・ア・ドリームに改名しています。
また競走馬の名前にもなっていたようです。

2005年頃から市場に出始めました。
ガーデンに来たのは2006年秋。「タッチオブグラス」で出ていました。
サイトで調べて分かったけど、名付けはちゃんとしてほしいものです。
翌2007年の株。まだ葉が細長く中斑が大きく幼苗の感じです。
何となくリメンバーミーに似ていました。

        

地植えでは珍しく順調に育っています。
2010年。葉も大きく丸みを帯び、中斑もきれいに出ています。

        

今年2015年です。
変わりなく育っています。なお、これも夏になると青緑が濃い緑色になります。

        

本種やジャストジューン、レイクサイドビーチキャプテン等、青緑色に黄色の中斑はあるのですが、
白の中斑の種類があまりありません。アイボリークリーンが近いかな。
青緑白中斑種をガーデンに欲しいなと思っています。

ガーデンのホスタ 255 True Blue

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トゥルーブルー(Aden 1978)

青緑色で凹凸のある堅い大型の葉です。
20世紀の偉大なホスタブリーダーアデンの作で、
Chartreuse Wedge x (nigrescens x Blue Vision)のハイブリッドのようです。

特に特徴あるものではありませんが、2000年頃少しカタログに出たときに入手しました。
大型を中心に買い求めていたので、これも対象になったものです。

しかし、植えた場所が悪かったのか、苗が元々いじけていたので分かりませんが、
最初から状態は良くありませんでした。

2001年

        

2004年

        

2005年
これがいちばん状態がよいときか。

        

2006年
この画像を最後に、データは残っていません。
この時もすでに状態は良くなかったですね。

        

その後ブルー系の大型種が多く紹介されたこともあり、また、本種はカタログにも出なくなってこれで終わっています。

ガーデンのホスタ 256 Twilight

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トワイライト(Van Eijk-Bos/Van Buren/van Erven 1997)

中型で深緑色にやや幅広の黄色の覆輪が入ります。
登録者の名前からも分かるようにオランダで生まれた品種で、
フォーチュネイオーレオマルギナータ(Fortunei Aureomarginata)の突然変異とされていますが、
いわば改良種ですね。
株立ちや葉の形が端正で、斑のコントラストもくっきりと美ししいです。

それほど目立つ品種ではありませんが、2000年くらいからカタログに載り始め、
その後もポツポツ載り続けていることを思うとそこそこ人気があるようですね。
また、この反転種がモーニングライト(Morning Light)です。

ガーデンには2000年に入手、翌2001年初めて本格的に葉が展開。

        

2005年。生長しましたが、株がよくまとまり、発色も良いです。

        

2010年。株は大きさを維持しています。本種は春から夏になってもそう色の変化がありません。

        

今年2015年。植えて16年ものです。
だいぶん小さくなりましたが、勢力としてはそれほど弱っていない感じだし、品格は保っています。

        

ガーデンのホスタ 257 undulata

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スジギボウシ(Bailey 1930/Schmidt/AHS 2001)

古くから日本で栽培されており広く「スジギボウシ」で普及しています。
民家の庭先などでよく見かけます。
中型で緑の細長い葉に真っ白の中斑が入り、葉は波打ったり捻れたりします。
スジギボウシは白筋のことでしょう。undulata はラテン語で波打つという意味です。

本種のルーツですが、前川博士は野生に見あたらないにも関わらず原種の一つとしています。
おそらく日本での栽培変種ではないかとのことですが、種はできないようで、諸説紛々です。
また、他のサイトには長崎に野生があるとも。
いずれにせよ、白中斑が鮮やかで鑑賞価値が高く、アメリカでも人気があって、
世界でもっともよく売れているホスタの一つとされています。

ガーデンでは現在消えてしまいましたが、ホスタを植え始めた初期2000年に町の花屋で2株買い求めています。
「ラベンダー色の花が咲きます」と書かれていました。
最初から鉢物だったので株はそこそこ大きかったです。

        

翌年2001年も順調に育って短期間で大株になりました。

        

ところがその後2株で申し合わせたようにあっという間に小さくなって、2007年頃絶えています。

いつでも手に入ると思っていると案外再購入しないものです。


ガーデンのホスタ 258 Undulata Albomarginata

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覆輪お葉付きギボウシ(前川文夫1936/AHS 1987)

中型の端正な形の葉で、やや深緑色に白の覆輪が入り、幾筋もの溝(凹凸)が入ります。
名前を直訳すれば、白覆輪スジギボウシですが、前回のスジギボウシのように葉が捻れたりはしません。
一見「ギボウシ」といえばこれ、みたいな典型的なタイプですが、株立ちの姿は良いです。
和名は、花茎が葉(苞)を付けて出てくることが由来のようです。
出自はスジギボウシの変異種とされています。
名前からはそうでしょうが、ちょっとタイプが違うようにも思います。

ガーデンではごく初期に購入し、記録を付ける前のことで多分1996年くらいかと思います。
最初は「アルボマルギナータ」と名札にあったので、そのままにし、フォーチュネイかなと思っていました。
何年か経って鉢替えをしたときに生産者のラベルが土中から出てきて、正式な名前が分かりました。
本種の姿を見てホスタにはまったといっても過言ではありません。
というのも、たまたま鉢植えをしてベンチの横に置いたところ、その雰囲気がとても良かったのです。
これは2001年です。

        

おお、ギボウシはこんなにすばらしい植物なんだ、ガーデンにぴったりだ!と感銘を受けました。
下の画像は2005年。
前にフランシスウイリアムズやブルーカデットがあり、奥にベンチと本種が鎮座しています。
すごく雰囲気があり、この頃はガーデンのメインとして画像をホームページで紹介したこともありました。

        

葉の付いた花茎の画像を撮影した記憶があるのですが、データが見つかりませんでした・・・。
でも、ガーデンのホスタをスタートさせた原点の記念すべきホスタです。

なお、本種は Thomas Hogg、Decorata、Frank Sedgewick、Mackwoods などの別名?もあるそうです。

ガーデンのホスタ 259 Undulata Mediovariegata

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(スジギボウシ)

中型で明るい緑に白中斑の入る葉です。
本来のスジギボウシのような葉の波打や捻れ状態は少ないです。

本種に関してはいろいろデータ的に?の部分も多いです。
Mediovariegata は、ラテン語で Medio は The、variegata は色の意味ですが、
varie は色々という意味で、英語のヴァリエーションでしょう。

ホスタのサイトを調べてみると、当該種が出ていないところもあり、
また、=undulata mediopicta としているサイトもあります。
本種で出ていても画像がガーデンのとは違う斑で掲載しているところもあります。

mediopicta の画像は、白中斑がガーデンのものよりもっと細いようです。
Zilis のホスタブックには掲載されていません。

ガーデンのは2000年にホームセンターで購入したものです。
名札に頼るしかありませんが。

       

翌2001年の画像です。
現在この2点しか残っていません。
林間に植えたため元々撮影の機会が少なかったですが、この後消えてしまったようです。

       

現在も残っていたらどのような姿だったかな。
当時は白中斑は少なかったですが、現在は多くの品種が出回っています。
本種もまだどこかで販売しているのを見かけたような・・・。

ガーデンのホスタ 260 Valley's Glacier

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バーレーズグレーシャー(Linneman 2008)

中型の葉で、春は青緑色に鮮やかな黄色の覆輪、夏は青みが強くなり覆輪は白に変わります。
最近の名品のうちの一つ、ファーストフロスト(First Frost)の突然変異で、
リンネマン(Jeroen Linneman)の手によります。名前からするとオランダ系ですね。
リンネマンの作品はすべて Valley's が付されています。

親のファーストフロストはガーデンにはありませんが、人気のある品種でよく流通しています。
これはハルシオンの変異種なので、ジューン等もすべて親戚になります。
本種はファーストフロストとよく似ていますが、覆輪がより広いとのことでマイナーチェンジ種ですね。

知り合いの業者から勧められて2011年に入手しました。
その後少し流通しているようです。
親と同じく、何と言っても春の葉が展開した直後の美しさは息を呑むほどです。

        

少しリッチなテラコッタ植えがよく似合う気品のある品種です。
生育も早く良好で、翌年2012年にはかなり大株になりました。

        

今年2015年5月の連休時です。
ずっと見ていても飽きないほどの美しさ鮮やかで、コントラストも抜群の色合いです。
特に覆輪の黄色の美しさときたら!

        

2012年8月の姿です。
この仲間はみんな夏にはこの色合いになりますね。
親の「フロスト」はむしろ夏の覆輪からではないでしょうか?

        


ガーデンのホスタ 261 Van Wade

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ヴァンウェイド(Kuk 1990)

中型で丸みがあり皺や凹凸もでるゴワゴワとした葉で、深緑色に不規則でやや幅広の黄色い覆輪が入ります。
ウェイドはホスタ・ブリーダーの一人で、ガーデンではアメリカンハローやリッチランドゴールドが彼の手によります。
そのブリーダーに敬意を表して命名されたのでしょう。結構この例は多いですね。
かつて超高級なホスタで交配にもよく使われたドロシーベネディクトとノーザンライツの交配によるものです。
これらはトウギボウシ系(sieboldiana)なので、本種もシーボルディアナ・ヴァンウェイドと呼ばれることもあります。

斑としてはそれほど特徴ある品種ではなく、最近では殆ど流通していないと思います。
ガーデンでは2001年に入手。
翌2002年は苗状態ですが、丸みのある葉や斑の特徴は少し出ています。

        

シーボルディアナ系の特徴?である生育が遅いことは本種にも反映されています。
植えた場所も裏庭の奥の方だったのであまり目が届かなかったこともありますが、
初期の画像があまりありません。
これは2005年6月。
丸葉や覆輪の特徴がよく出てきましたが、芽数が少ないままです。

        

2010年にホスタファームに移植したところ、状態が良くなりました。
芽数は相変わらずですが葉数が増えて少し株が大きく見えるようになりました。

        

2014年。しかし、隣のホスタがどんどん生長するのについて行けず、隠れるようになってしまいました。
色合いや覆輪の特徴はよく出ていますが、また移植しなければいけないようです。

        

ガーデンのホスタ 262 Vanilla Cream

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バニラクリーム(Aden 1986)

中小型でやや丸みのあるハート形の葉、色は黄緑色~黄色・ゴールドになります。
かの偉大なホスタブリーダー・アデンの手により、
アデン独自の実生#457とリトルオーロラ(Little Aurora)の交配によります。
リトルオーロラもよく交配に使われていますね。それだけ優れた品種なのでしょう。

ほんの一時期だけカタログに載り、名前が良いので入手しました。
2001年です。最初は地植えでした。

        

植えた場所が樹木が茂って暗くなり、持ち前のゴールドの発色にはならず、
また芽が殖えると言うより株が分化するような特性があるようです。
生長もよくありません。
2007年。

        

少し木を切って日当たりを良くしたら、状態が良くなりました。
発色もきれいになってきました。2010年。

        

しかし、その後急激に状態が悪くなり、移植を実行し、鉢に移しました。
その直後は葉もゴールドに近くなり、本領が出てきました。
依然芽数は殖えていません。2013年。

        

2014年も前年同様の状態でしたが、今年2015年急速に衰退し小さい葉を出した後消えてしまいました。
あまり調子が出ない中でも15年もってくれました。
もう少し大株になってほしかったですね。

ガーデンのホスタ 263 ventricosa 'Aureomarginata'

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黄覆輪ムラサキギボウシ(Hansen 1985/AHS 1986)

中大型の幅の広い葉で、明るい緑と黄色の覆輪から、夏にはくすんだ緑に白の覆輪に変化します。
親はムラサキギボウシ(ventricosa)でその覆輪入り変種です。

ムラサキギボウシは中国から朝鮮北部原産で、1790年にイギリスに輸入され、
ヨーロッパでは最も早く知れ渡った原種と言われています。
和名は紫色の花が由来ですが、ラテン語 ventri は胃で、cosa が付くと「突き出た」、
つまり布袋腹のという意味で、葉が大きく拡がることから名付けられたのでしょう。
覆輪種は1986年にアメリカホスタ協会(AHS)が ventricosa 'Aureo-marginata' で登録しました。
Aureomarginata は黄覆輪という意味ですが、春のほんの一期間のみ黄色であとは白覆輪に変わってしまいます。
オリジナルはイングランドのAlan Bloom of Bressingham Garden ですが、
その後、オランダの Karel Hansen の栽培株をAHSが登録株と認めました。

ガーデンでは2000年に入手しました。
最初は林間に地植えしました。

        

日陰の林間のためか生長が悪く、2006年になってもこのような状態です。

        

林間はますます暗くなるばかりなので、2009年に鉢植えにしました。
日当たりも良好な場所です。

        

すると水を得た魚のようにぐんぐんと生長して驚きました。
あっという間に鉢は見えなくなるほど大株になりました。
これは2013年。

        

そして今年も絶好調です。
色も葉の特徴もよく出ています。

        

名前の由来の紫花ですが、ガーデンの株はあまり開きません。
紫の蕾のままという感じです。

        

ガーデンのホスタ 264 Whirlwind

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ホイールウインド(Kulpa 1985)

中型の葉は、立性でツイストし、独特の風貌をしています。
色は春は明るい緑にクリーム色、その後緑に白中斑、さらに夏は深緑に薄い緑の中斑と変化します。
ホイールウインドとはつむじ風のことで、ぴったりの命名ですね。
出自はフォーチュネイヒアシンシナ(Fortunei Hyacinthina)の突然変異であろうということですが、
あまりフォーチュネイタイプの特性はもっていないとされています。
Zilis は2000年に、この20年間でもっとも注目される素敵なホスタの一つと位置づけています。

姿の特異なホスタですが、日本では2000年以来流通し続けているようです。
それほど爆発的ではありませんが、根強い人気があります。

ガーデンも最初に掲載された2001年に入手しています。
これは5月の植え付けたばかりの苗です。
まだ葉の特性はあまり出ていません。

        

その後は順調に葉はツイストし独特の姿を見せてくれるようになりました。
2006年。

        

ところが2008年頃、突然出なくなりました。
何故?って感じでしたが、生理的なものなのかもしれません。
そして2012年にいただきものとして2代目がきました。
これは今年2015年の画像です。
葉の姿ばかりに目が行きますが、斑もなかなかきれいですね。

        


ガーデンのホスタ 265 White Christmas

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ホワイトクリスマス(Krossa 1971/Palmer/Ruh 1999)

夏にホワイトクリスマスを紹介するのもナンですが・・・

中型でやや細長い葉で、緑に白中斑が入ります。
いや、白い葉に緑の覆輪が入ると言っていいほど、白の部分が広く、
命名もそこからきていると思います。

外見が似ているために、よくスジギボウシ(Undulada)の変異と間違えられますが、あまり関係はないそうで、
フォーチュネイ(Fortunei)系列の変異種と見なされています。

早くから知れ渡った品種で、1971年に Gus Krossa(クロッサ。クロッサリーガルで知られるブリーダー)が紹介し、
一時、クロッサホワイト(Krossa White)とも呼ばれていました。
その後正式には1999年に登録されました。

その名の通り白中斑が鮮やかな品種で、カリプソ(Calypso)や名品ナイトビフォアクリスマス(Night before Christmas)を生み出しています。
白い部分が多いため、葉緑素を作る部分が少なく、ある程度日に当てた方がいいのですが、
当てすぎると傷んでしまい、これを含めて白中斑の品種にはやや育てにくいものがあります。

2000年頃からカタログに載り始め、その後は関連の子どもたちが多く紹介されるようになりましたが、
本種も細々と?カタログには載り続けているようです。
ガーデンには2000年に来ました。
これは2001年。最初から割と大きな株だったので、本種の特性がすでに現れて美しい白中斑です。

        

翌2002年は葉の幅がやや広くなりました。

        

割と日の当たる場所を選んだのですが、今ひとつその後の生育がよくありません。
2005年の下の写真を最後に、その後画像が見あたりません。
翌年くらいに消えてしまったようです。

        

ガイドブックなどにはガーデンに欠かせない品種とありますが、やはり育てるのはやや難しいかもです。
その後類似した丈夫な白中斑の品種も多く出回るようになって、再入手はしていません。

ガーデンのホスタ 266 Wide Brim

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ワイドブリム(Aden 1979)

中型で端正な形の葉で、凸凹が入り、春は明るい緑にクリーム色覆輪、夏は緑にアイボリーの覆輪となります。
brim とはコップや皿の縁のことで、覆輪が幅広のことを意味するのでしょう。
20世紀の名ブリーダー・アデンの作で、ボールドワン(Bold One)とボールドリボン(Bold Ribbon)の交配によります。
園芸店のカタログでガーデンホスタとして最初に載った品種の一つです。
というか、初期はガーデンホスタとしてはこれくらいしか出ていなかったです。
それ故か、ガーデンホスタといえばこんなタイプという典型的なイメージの姿です。

ガーデンでも1999年、ホスタを植え始めたごく初期に入手しています。
多いときは3株あったのですが、あまりに当たり前だったのか残っている画像が逆に少ないのです。
おまけに2006年の画像を最後に、すべてが消えています。

これは2001年。

        

2005年。色合いはきれいですが、すでにかなり衰退しています。

        

実は茨城のガーデン以外に、都内でもうひとつガーデンを手がけています。
そちらには2000年に植えたワイドブリムが順調に育っています。
鉢植えが功を奏したのでしょうか。
今年も好調です。

        

ガーデンのホスタ 267 Winfield Blue

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ウィンフィールドブルー(Zilis 1999)

中型で濃いパウダーブルー一色の葉です。
ウィンフィールドは野球選手や俳優の名前で出ていますが、
ホスタにはウィンフィールドで始まる品種が数種あります。
本種の出自ですが、手元のデータにはハルシオン(Halcyon)の突然変異とどこかのデータを採ってきていますが、
他のサイトでは「不明」というところもあります。
ただ登録者の Zilis は自身のガイドブックで、タルディアナ(Tardiana)起源のものと書いています。
これは以前にも紹介しましたが、tardiflora(アキカゼギボウシ) x Elegans(エレガンス)の何代かの交配種のグループで、
ハルシオンもその初代の7番目ですので、ウィンフィールドブルーとは兄弟ということになるでしょう。
このグループは他にハドスペンブルーやブルームーンなど、ほとんどがブルー系の品種ですが、
ウィンフィールドブルーはその中でも特に濃いブルーの出る品種とされています。
その割にはあまり紹介もされず話題にも出ませんね。ハルシオンなどがメジャーすぎるのでしょうか?
あるいはガーデンでもそうでしたが生育が悪く一般向きではないのかもしれません。
実際ガーデンで入手した後、カタログには出なくなりました。

ガーデンには2002年にやってきました。
植え付け直後の画像です。

        

2005年、株としては充実し色もよく出ていますが、芽数が殖えません。

        

2007年。芽数が殖えないどころか少し衰退気味です。

        

アピール力が弱かったのかあまり目を向けてあげなかった品種でした。
2011年、気がついたときにはもう養生も間に合わず、この後消えてしまいました。

        

ガーデンのホスタ 268 Winter Lightning

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ウインターライトニング(Anderson 未登録)

ガーデンのユニークホスタ新旧取り混ぜてを挙げてみると、
ブラザーステファン、カーリーフライズ、ハンキーパンキー、
ジョイライド、アウトハウスデライト、プレイングハンズ、
スピルトミルク、スティッチインタイム、トータリーオーサム等ですが、
それにまさるとも劣らぬ品種がこれです(でした)。

明るい黄緑の中型の葉は捻れが入ったり、立性かと思えば横に拡がったり、
白の掃き込み斑や筋が入ったり、緑やゴールドの色違い斑が入ったり、
それはそれは、いったい本当の姿はどれ?というくらい毎年姿と変えて出てきました。

インディアナナイト(Indiana Knight)という黄緑系の品種が親で、
これはオーガストムーンからの変異種なので、その血を引いています。

これはアメリカのサイトで目に入り、やっとの思いで入手したものです。
2003年。葉が出てきましたが、得体の知れない感じです。

        

2004年。葉は幅広の黄緑色で、所々に白の筋や掃き込み斑などが入っています。
前年とは全く違う姿。

        

ところが、2005年になると、前年とはまた全く違う姿で出てきました。
これが本来の特徴のようで、葉は捻れて黄緑に飴色のような黄色系が混ざったりし、
白筋が幾重にも現れています。

        

調子良いなあ、もっと殖えて欲しいなあと期待していましたが、
あれよあれよという間に衰退し、2011年には養生状態に。

        

2012年までは出ましたが、残念ながら消えてしまいました。
レアでユニークだっただけにとても残念です。
今はほとんど紹介されていないようです。やはり栽培しにくいのかもしれません。

ガーデンのホスタ 269 Winter Snow

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ウインタースノー(Winterberry Farms/Anderson 2003)

明るい黄緑色でワックスを塗ったような光沢があり、周囲に白の覆輪が入る大型の葉です。
サムアンドサブスタンス(Sum & Substance)の多くある変異種のうちのひとつで、
まさにサムアンドサブスタンスの白覆輪種です。

ウインターは生産農場のウインターベリーファームからでしょうか?
スノーは白覆輪がスノーホワイトで真っ白なので来た名前かもしれません。

最初に本種に注目したのは2003年で、取り寄せに苦労しました。
しかし、苗はあまり調子よくありませんでした。

        

立ち上がりが悪いと、その後もまったく調子は出ません。
毎年葉が一枚のような状態が2007年まで続き、
養生かいなく消えてしまいました。

        

最近取り扱っている通販を見つけて今年入手しました。
2代目はテラコッタ植えです。
まだ小さいですが、今度は初代の分も含めて大きく生長してもらいたいものです。

        

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