Quantcast
Channel: The Holy Garden 歳時記
Viewing all 377 articles
Browse latest View live

ホスタ2017 アビー(Abby)

$
0
0
サイズ=小型
登録者・登録年=Peter Ruh 1990
出自=ゴールドドロップ(Gold Drop)の突然変異
概要=緑色のハート型の葉で、春は薄緑の覆輪が夏には黄色になる。葉は堅い。
ガーデン導入年=2001年
撮影=2017年5月4日

親のゴールドドロップは、本種と同じような姿で、春は緑一色で夏に黄色(ゴールド)に変化します。
本種はその突然変異で、覆輪に親の色が残り、中央は緑が濃くなります。
ホスタ育生家のPeter Ruh がゴールドドロップの中から変異を発見したそうです。
Abby は「アビー」もしくは「エビー」と表記しますが、辞典では「女性の名前」となっていました。
ウィキペディアでは、「アビー」は2004〜5年に活躍した東欧出身の人気チャイルドモデルとのことですが、
本種は育生家の孫娘から命名されたそうです。
これまで1度株分けをしていますが、とにかく丈夫で葉が密生し、毎年良い株姿を見せてくれます。


ホスタ2017 アップルティーニ(Appletini)

$
0
0
サイズ=中小型
登録者・登録年=Mark Zilis/Mary Beth Vanous  2009年
出自=ブルーディンプルズ(Blue Dimples)のゴールド変異種とシャイニングトット(Shining Tot)の交配種
概要=アップルグリーンでワックスを載ったような光沢のある葉
ガーデン導入年=2015年
撮影=2017年5月4日

アップルティーニはカクテルの名前で、ウォッカにアップルシュナップス(蒸留酒)、アップルジュースをシェイクし、
リンゴ一切れを添えたものです。秋にぴったりのカクテルだとか。葉の色からの命名でしょう。
株はやや矮性で横に拡がる感じです。Zilis の手により交配され作出されたとのことです。
まだ新しい品種ですが、入手して3年経ちましたが、まだ一芽のまま。生長が遅そうですね。
でも独特の色合いなので、殖えて欲しいです。

ホスタ2017 アルクドゥトリオンフ(Arc de Triomph)

$
0
0
サイズ=中大型
登録者・登録年=Ed Elslager 2000年
出自=フォキシードキシー(Foxy Doxy)とウラジロギボウシ(hypoleuca)の交配種
概要=中央は青緑色でクリーム色の覆輪が入る
ガーデン導入年=2015年
撮影=2017年5月4日

以前にも紹介しましたが、名前の意味は凱旋門です。やや立性の堅い葉がアーチ状になるからしょうか。
フランス語の名前のホスタは珍しいですね。
生産者のElslager の後期の産出品種の中では一番の作品と評されています。
また本種は成熟した株にその良さがあるとも。
入手して3回目の展開ですが、何となくフランシスウイリアムズに色も姿も似ているように思います。
画像によってはもっと中央の青みが強く出ているものもあります。

ホスタ2017 アリストクラット(Aristocrat)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Walters Gardens 1997年
出自=ハドスペンブルー(Hadspen Blue)の突然変異
概要=中央はパウダーブルーで不規則でやや大きく黄色〜クリーム色の覆輪が入る
ガーデン導入年=2002年
撮影=2017年5月4日

中型の良い形の葉で、覆輪の入り方や青と黄色の配色などとても素敵な品種です。
アリストクラットとは「貴族」の意味で、その名前のごとく気品が感じられます。
親のハドスペンブルー(Eric Smith 作、イギリス産)はパウダーブルー1色で、
ガーデンにも植えてありましたがいつしか消えてしまいました。
親共々、やはりイギリスの高貴さがあります。
ただしひじょうに生長が遅いというか、15年目でこの姿です。
2芽の年もありましたが、地植えの割にはまったく殖えません。
しかし、消えることなく毎年きれいな斑を見せてくれる、それだけでありがたい品種です。
鉢植えにしてみるかなあ・・・。

ホスタ2017 ボビースー(Bobbie Sue)

$
0
0
サイズ=中大型
登録者・登録年=Clarence Owens 1994年
出自=マーブルドホワイト(Marbled White)の突然変異
概要=幅広の丸みのある葉で、中央はグリーン、やや大きくクリーム〜ホワイトの覆輪が入る
ガーデン導入年=2002年
撮影=2017年5月4日

このシーズンはまだ黄緑にクリーム色の覆輪ですが、
季節が進むにつれて中央は緑が深くなり覆輪は白くなります。
親のマーブルドホワイトもあまり資料がありませんが、
本種もあまりデータがなく、出回ってもいないようです。
葉はやや皺があり、密に育ちます。また光沢があります。
植えて15年ですが、10年目くらいがピークで大きくなりましたが、
その後少し衰退しました。
しかし昨年くらいからまた持ち直しました。

ホスタ2017 クラウンジュエル(Crown Jewel)

$
0
0
サイズ=小型
登録者・登録年=Walters Gardens 1984年
出自=ゴールドドロップ(Gold Drop)の突然変異
概要=ハート型で黄緑色の葉に白覆輪が入る
ガーデン導入年=2003年
撮影=2017年5月4日


親のゴールドドロップは黄緑色から夏にはゴールドになる単色ですが、
その覆輪変異種のようです。
丈夫で株が密生し、小さな紫色の花が咲きます。
春の芽出しも、芽キャベツのような姿で可愛く、鉢植えに合う品種です。
いただきものですが、一度植え替えし、現在も旺盛に育っています。

ホスタ2017 デザイナージーンズ(Designer Genes)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Arthur Wrede 2005年
出自=ミススージー(Miss Susie or Suzy)の実生
概要=春はレモンイエローで夏は黄緑色になる葉、軸や葉柄が赤くなる
ガーデン導入年=2013年
撮影=2017年5月4日

春の芽出しのレモンイエローがとても鮮やかで美しく、また葉軸が赤くなり
コントラストが素晴らしいです。
ファイアーアイランドにも似ていますが、少し光沢が違う感じ。

生産者が赤軸・赤葉柄の品種作出をめざした初期の品種とのことです。
2006年、アメリカ・フィラデルフィアでのホスタ・コンベンションで紹介されました。
ガーデンでは4年目で株も色合いも充実してきたようです。

ホスタ2017 デボングリーン(Devon Green)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Ann & Roger Bowden/Pete & Jean Ruh 2005年
出自=ハルシオン(Halcyon)の実生
概要=光沢のある深緑色の堅い葉
ガーデン導入年=2002年
撮影=2017年5月4日

仕事などでガーデンに行けないので、今年のホスタ紹介を続けます。

緑葉のもっとも優秀な品種の1つです。
独特の光沢は黒光りのようにも見えます。
またやや立性の株の姿も良く、とてもよくまとまります。

登録は新しいですが以前から販売はされていました。
日本ではとても高価で売られていましたが、
普及して安くなってから入手しました。
最初は地植えにしたのですが、気息奄々になり、
この高貴な雰囲気に合うテラコッタを見つけて植え替えました。
そうしたら息を吹き返し、その後は毎年良い姿を見せてくれます。
夏の葉の傷みも少なく、秋は美しい黄色に色づき、2度楽しめます。
花穂も良く立ち、夏にラベンダー色の花を咲かせます。

ホスタ2017 ドンスティヴンス(Don Stevens)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Mildred Seaver 2004年
出自=ニートスプラッシュ(Neat Splash)の実生
概要=光沢のあるやや長めの葉で、中央は緑にクリーム覆輪が夏には深緑に黄覆輪に
ガーデン導入年=2000年
撮影=2017年5月4日


1990年頃から出回っていたようですが、登録はかなり後でした。
ガーデン導入も2000年と、ガーデンのホスタでは古参です。
最初は資料があまりなかったですが、登録の頃?から出自などデータが判明。
ラベンダー色の花は夏の後半に咲きます。
最初地植えで気息奄々になりましたが、テラコッタに植え替えて息を吹き返し、
大きめのテラコッタに移したらそれに合わせるように立派な株になりました。
元々この系列は丈夫なようです。
また光沢ある照り葉は美しく、葉は多くで良くまとまった格好良い株です。

ホスタ2017 グレートアライバル(Great Arrival)

$
0
0
サイズ=大型
登録者・登録年=Mark Zilis/Alex Summers 2003年
出自=グレートエクスペクテーションズ(Great Expectations)の突然変異
概要=丸く少し凹凸のある堅い葉で、中央が青緑で周囲が黄覆輪
ガーデン導入年=2002年
撮影=2017年5月4日

グレートエクスペクテーションズの斑が反転した品種です。
この系列は生長が遅く、実際ガーデンのグレートエクスペクテーションズは毎年2芽程度です。
実際にあまり大株を見たこともないですね。
本種もガーデンに来たときは地植えにしましたが、いじけて大きくならずじまいでした。
どうも生長が芳しくないので3年目に鉢植えにしてみたら、何と!水を得た魚のように大きくなり、
また色も鮮やかで驚きました。どうもガーデンでは地植えより鉢植えの方が成績が良いのです。
5月上旬の本種の色は本当に鮮やかで美しいです。
特にリバティもそうですが、覆輪の黄色が抜群に鮮やかです!
でもそろそろ鉢植えも10年、植え替え時期は来ています。

ホスタ2017 ハドソンベイ(Hudson Bay)

$
0
0
サイズ=大型
登録者・登録年=Walters Gardens 2012年
出自=エスキモーパイ(Eskimo Pie)の突然変異
概要=丸く凹凸のある堅い葉で、アイボリーで周囲が青緑色
ガーデン導入年=2013年
撮影=2017年5月4日

このシリーズはエレガンス系(トウギボウシ系)でどの品種も生長が遅いのが難点です。
親のエスキモーパイもご多分に漏れずということで、その改良種として作出されたようです。
青緑一色のエレガンスにアイボリーの中斑が入っている感じです。
青緑の白中斑は割と珍しいとのことです。
前掲のグレートアライバルや、エスキモーパイなど、ガーデンではテラコッタ植えで生長が良いです。
本種も入手当初からテラコッタ植えですが、4年目の今年は葉がかなり大きく、
凹凸の特徴もよく出ています。

ホスタ2017 ハンキーパンキー(Hanky Panky)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Hans Hansen/Shady Oaks 2004年
出自=ストリップティース(Striptease)の突然変異
概要=立性の細長い葉 中央が緑色でその周囲に白の輪郭が入り、黄緑色〜クリーム色の覆輪
ガーデン導入年=2008年
撮影=2017年5月4日

ユニークな斑で春と夏では色も変化します。この時期は斑がとても鮮やかです。
また、旺盛に育ち、すでに株分けも実施していますが、以前に増して生長しています。
葉の数が多く密生した姿です。
時々色抜けの真っ白な葉が出ることもあります。
ストリップティースから作出された品種は
リスキービジネス、キウイフルモンティ、本種をはじめ、優秀なものが多いです。


        

        


ホスタ2017 ハイソサエティ(High Society)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Hans Hansen/Shady Oaks 2004年
出自=ジューン(June)の突然変異
概要=青緑色にゴールドの中斑が入り、夏にはアイボリー〜白色に変わる
ガーデン導入年=2010年
撮影=2017年5月4日


名品ジューンの変異種で、ジューンに比べて中斑の面積が狭くなっています。
ジューンの親はこれも名品のハルシオンですが、姿はほぼ同じで、
青緑一色のハルシオンに中斑が入ったイメージです。
優秀な親たちの血を継いで、本種も素晴らしい発色です。
特にゴールデンウイークは最高。画像もその時のもので、
中斑の発色が美しく、青緑とのコントラストも美しいです。
また株姿もまとまっています。
夏になると青緑は濃い緑に、黄色・ゴールドはアイボリー・白色に変わります。

ホスタ2017 ハウスデッキの風景

$
0
0
久しぶりにガーデンへ。
もう、雑草だらけです。少しの作業は焼け石に水。
ホスタで今シーズン出なかったもの・・・ハリウッドライツ、レイクサイドペイズリープリント。
また新しいのを植えましょう!

雑草の中でもホスタは発色がきれいです。
日のかげるのをタイミングに撮影しました。
今回はハウスデッキのホスタたちです。

        

        


2階より俯瞰です。
ゴールド、グリーン、ブルーと、まるでカラーリーフの品評会です。
1つの1つの品種説明はまた後ほど・・・

        


ホスタ2017 Hosta of the Year for 2017 ブラザーステファン(Brother Stefan)

$
0
0
サイズ=大型
登録者・登録年=Olga Petryszyn 1998年
出自=キングタット(King Tut)x(ミルドレッドシーバー(Mildred Seaver)の実生)
概要=青緑色の凹凸が顕著な葉にゴールドの中斑が入る。
ガーデン導入年=2008年
撮影=2017年5月28日


本種が今年の Hosta of the Year(HOTY) だと紹介されていたので急遽取り上げました。
ガーデンに来て約10年ですが、最初から凹凸が顕著で斑がぼやけて見えていました。
他の品種と並んでいますが、やはりよく目立ちます。
本当にモザイクのようです。
東欧系?の生産者は女性で、彼女の兄弟のステファンの50歳の誕生日を記念して命名したそうです。
登録から20年、HOTYに挙げられるのは遅いような気がしますが、お気に入りの品種なので嬉しいですね。
今年もその特徴がよく出ています。


ホスタ2017 前庭の風景

$
0
0
前庭の通路は雑草だらけですが、ホスタの発色は今がピカイチなので
恥を忍んで・・・。

        

奥の大きなホスタはリーディングレディ(Leading Lady)です。
この辺りの主的存在。


こちらは前庭でもデッキ横の少し奥まったところ。
意識して並べたわけではありませんが、たまたま色彩豊かになりました。
いま輝いているのは、中央右のオレンジマーマレード(Orange Marmalade)です。
その他左からディックウォード(Dick Ward)、ジューン(June)、ジンアンドトニック(Gin & Tonic)の色も
よくその品種の特徴を表しています。

        


ホスタ2017 アボカド(Avocado)

$
0
0
サイズ=大型
登録者・登録年=Jane & Bernie Diesen 1998年
出自=グァカモール(Guacamole)の突然変異
概要=濃い緑の光沢のある葉に黄緑色の中斑
ガーデン導入年=2005年(初代)、2009年(2代目)
撮影=2017年5月28日


「森のバター」として人気のあるアボカドの果肉の色に確かに似ています。
また親のグァカモールはアボカドのソースなので、親とは逆行ですね。
玉の簪系列なので、花は立派で芳香があります。また生育が早いのもこの系列の良いところ。
ただし、ガーデンの初代は全く育たず、2代目になってすごく立派な株になりました。
株としては成熟している姿ではないでしょうか。
光沢のある濃い緑色と中斑の黄緑が美しく、トロピカルな印象です。

ホスタ2017 ジューン(June)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Neo Plants Ltd. 1991年
出自=ハルシオン(Halcyon)の突然変異
概要=青緑色にゴールドの中斑が入る
ガーデン導入年=2000年(初代)、2002年(2代目)、2011年(3代目)
撮影=2017年5月28日


今日から6月なのでジューンを取り上げました。
名品ハルシオンの変異種ですが、もうこのジューンそのものが名品です。
姿、形、色合いも一級で、2001年のHOTYを始め、数々の賞を受賞しています。
日本でもホスタが出回り始めた頃から本種も扱われ、
ガーデンでも早々に入手しましたが、初代は森に植えたので育たず、
2代目は明るめの木の下ですが殖えず・・・で
3代目はテラコッタ植え。ようやく定着です。

ホスタ2017 キャプテンカーク(Captain Kirk)

$
0
0
サイズ=中型
登録者・登録年=Kirk Brill 1999年
出自=ゴールドスタンダード(Gold Standard)の突然変異
概要=ゴールドの葉に深緑の幅広い覆輪が入る
ガーデン導入年=2008年
撮影=2017年5月28日

親のゴールドスタンダードとほぼ大きさや姿は似ていますが、
覆輪がよりワイドに、色もより濃くなっています。
生産者はアイオワ州在住ですが、スタートレックのカーク船長が大好きで
命名したとのことですが、本人も「カーク」じゃありませんか!
生長が旺盛で、10年ほど前に入手してから一回り大きなテラコッタに植え替えています。
また、結構日当たりも好きで、これから夏に向かってどんどん色が濃くなります。

ホスタ2017 カテドラルウインドウズ(Cathedral Windows)

$
0
0
サイズ=中大型
登録者・登録年=Hans Hansen 2005年
出自=ステンドグラス(Stained Glass)の突然変異
概要=丸みのある葉で、ゴールドの葉に深緑の幅広い覆輪が入る
ガーデン導入年=2008年
撮影=2017年5月28日

梅雨前の過ごしやすい晴天なのに仕事です(涙

生産者のハンセンは、今世紀意欲的に品種を作出しています。
親も、同じハンセンが作出したステンドグラスで、
今やゴールドの芳香花では名品でしょう。
そこからハンセンにより作出されたのが本種です。
親より葉は丸みを帯び、幅広い濃緑の覆輪が入り、全体に光沢があります。
また、芳香花も親譲りです。
カテドラルウインドウズは訳すれば「教会の窓」かな。
カトリック教会なら=ステンドグラスですね。

Viewing all 377 articles
Browse latest View live