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Channel: The Holy Garden 歳時記
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ガーデンのホスタ 288 Mango Tango

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マンゴータンゴ(Eric Kinman/Stark Gardens 2007)

中型でアップルグリーンに黄緑~ゴールドの細い中斑が入ります。
マンゴータンゴとは、マンゴなどのトロピカルフルーツを使ったプリンの盛り合わせのことを言ったり、
タイのトロピカルフルーツ・スイーツの専門店の名前などになっています。
親はダンシングウィズミー(Dancing With Me)で、中斑の黄緑~ゴールドが幅広くなっています。
アメリカ・アイオワ州のスターク農場の新しい経営者であるキンマンがその変異を発見しました。

ダンシングウィズミーはサマーブリーズ(Summer Breeze)の突然変異です。
それからも分かるように、夏はゴールドの発色が美しくなります。
本種もそれを受け継いでいるはずで、株が成熟すれば中斑のゴールドが美しくなるでしょう。
そうなると、サマーブリーズの変種でガーデンにもあるスティッチインタイム(Stich in Time)の
反転の相当すると言っても良いでしょう。株の成熟が楽しみです。



ガーデンのホスタ 289 Mini Skirt

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ミニスカート(Walters Gardens 2013)

小型のやや細めで先端が尖り波打つ葉で、明るい黄緑色に細いグリーンの中斑が入ります。
登録が2013年の最新作で、Hosta Library にはまだ記載がありません。

親はマイティーマウス(Mighty Mouse)というやはり小型で緑にクリーム色の覆輪の品種で、
これは、最近とみに人気が高いブルーマウスイアー(Blue Mouse Ear)の変異種です。
要するにミニスカートもマウスグループの一つということになります。

まだあまり出回っていない品種なんですが、
ガーデンでは早春芽の付いた根巻きが届き、春に葉が出て姿を見ることが出来た(画像)のですが、
6月頃、あっけなく地上部分が無くなってしまいました。
束の間ので出会いで残念ですが、これまでこういうケースも時々あります。
また新たに導入し直すか、別の品種を導入するか、検討中です。

ガーデンのホスタ 290 Monsoon

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モンスーン(Ward 2005)

明日で9月も終わりですが、この新来ホスタシリーズもまもなく終了です。

今回の品種は、中型で明るい黄緑~ゴールドになり、緑の覆輪が入ります。
名ホスタブリーダーの一人、ウォード(ディック&ジェーン夫妻)の手によるもので、
親はグレイトレイクスゴールド(Great Lakes Gold)で、やはりウォードの作品です。
親は明るい黄緑~ゴールド一色で、葉はやや波打、また表面の凹凸が大きいですが、
本種は現在の所波打や凹凸は見られません。
夏に向かって黄緑がゴールドになる品種は、発色が光沢があって美しいものが多いですね。
初年からなかなか美しい発色ですが、来年以降も楽しみです。

ガーデンのホスタ(補遺)291 Beauty Substance

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ビューティーサブスタンス(van den Top 1997)

実は気がついたら前回のモンスーンで、新規導入品種の紹介も終わっていました。

ところがシリーズナンバーが291。手元のデータは300を超えています。
その中には全く芽が出なかったもの数種類があります(未掲載)が、それでも少ない。
バックナンバーを調べたら、途中で抜けているものがありました。すみません。
いましばらくお付き合いください。よろしくお願いします。
B項の中でいくつか抜けていました。その中の最初です。

巨大な丸い葉で、濃い緑色にクリーム色の覆輪です。
とにかくでかい葉、株張り3メートルはあり、ガーデンでももっとも巨大種の一つです。

名前からも分かるようにサムアンドサブスタンス(Sum & Substance)の変異種で、
オランダの育種家の農場のサムアンドサブスタンスから発見されました。
サムアンドサブスタンスは黄緑色ですが、こちらは緑が濃くなり、覆輪に親の色が残っています。

ガーデンには2005年、カタログ通販から入手しました。
その年の春の葉の展開。まだ貫禄の微塵もありません。

         

3年後の2008年。ようやく「らしい」姿に。

         

2010年。植えて5年。かなり貫禄が出てきました。
ガーデンでも「我ここにあり」のアピールも強くなっています。

        

2012年。完全にガーデンホスタの主に君臨。壮大な姿になりました。
何枚か先祖返り(黄緑色)の葉があります。

        

今年の株。ちょっとピークを過ぎています。
また、ジュラシックパークなど巨大なホスタが進出してきましたが、
女王の座はまだ譲らないでしょう。

        

      




ガーデンのホスタ(補遺)292 Abba Dabba Do

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アバダバドゥー(Avent 1998)

ホスタシリーズの未掲載を調べたら、まだまだ出てきました。
最初にシリーズを始めたとき、すべてを掲載するつもりではなかったのかなあ・・・。
いや、全部出します! もう少しお付き合いください。

Aにも抜けがありましたので、最初から・・・

大型でやや細長く波打つ葉で、濃い緑にゴールドの覆輪が入ります。
春は斑がぼんやりし、夏に色合いが良くなる後冴えタイプです。
親は超有名なゴールド種、サンパワーです。

この名前が変わっていますが、サンパワーを作出したアデンが、
サンパワーから変異した自身の品種の名前の頭に「アバ」を付したものがあるので
アベントもそれに倣い、アデンに敬意を表して付けたものだそうです。
アバダバでは人の名前や場所の名前などいろいろと検索すると出てきますが。
親のサンパワーの面影は、その葉の形と、覆輪のゴールドに残っています。

日本でも早くから紹介された品種で、名前が変わってるせいか、有名な品種です。
ガーデンにも2000年の秋に来ています。

翌2001年、初めて葉が展開した株です。

        

2005年にはすっかり充実した株になりました。

        

ところが急速に衰弱してしまい、2011年に鉢植えに移植してみました。
これは6月ですが、いちばん色合いの美しい時期です。
葉がかなり幅広くなっています。

        

ふたたび元気を取り戻しました。
今年2015年の株です。
一個所、先祖返りでゴールドの葉がありますね。

        


ガーデンのホスタ(補遺)293 American Halo

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アメリカンハロー(Wade 1999)

大型で丸い葉。青緑色にクリーム色の覆輪が入ります。
Halo とは、ノーザンハローでも書いたと思いますが、「光輪、栄光」の意味です。
発音記号を見ると「ヘイロウ」ですが、日本語表記では「ハロー」のようです。

親はそのノーザンハロー(Northern Halo)で、
エレガンス(sieboldiana 'Elegans')の流れ、つまりトウギボウシ系列です。
この辺り、アメリカンエクスポージャー、ノーザンエクスポージャー、
ノーザンハロー、アメリカンハローと名前も姿もよく似ていて紛らわしいです。
実際ぱっとみてもどれだか分からないかもしれません。
アメリカンハローはノーザンハローのより広い覆輪(マージン)の変異なんだそうです。

ガーデンでではカタログに載り始めた2004年に入手しています。
3月に植えて出てきた葉。ちょっと大丈夫か?これ・・・

        

不安でしたが、一応それなりの姿に生長しました。
2006年。

        

しかし、地植えでも、トウギボウシ系列の成長の遅さときたら・・・
何年経っても2芽のままなんです。2011年。

        

そこで、成功例を収めている鉢植えにしてようと、2013年に植え替え。
しかも、裏庭のあまり行かない場所から、前庭の目が良く届く場所に置いたところ・・・
これまで何だったの?と言いたくなるような、大きな丸い葉が展開!

        

2015年。順調な鉢植え状態です。
芽も殖え、葉が元気で、色も本来の青緑色にクリーム覆輪、よく特徴が出ています。
恐るべしや、鉢植え・・・。

        

ガーデンのホスタ(補遺)294 American Icon

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アメリカンアイコン(Hansen 2004)

やや長めの大きな葉で、縁は波打ちます。明るい緑色にゴールドの覆輪が入ります。
さすがにガーデンホスタ大国のアメリカならではで、アメリカンの入った品種も多く、
本種のその一つです。
アイコンはまさにパソコンのアイコンのことですが、他にも図像、偶像視される人の意味もあり、
ギリシャ正教で使われるイコンも同じスペルです。
ギリシャ正教はカトリック教会と違って聖像はなく、すべて絵で表現し、
聖母子の描かれたイコンは崇敬の対象となっています。

親は、チューチュートレイン(Choo Choo Train)という黄緑からゴールド一色になる品種で、
日本ではあまり流通していませんが、アメリカでは人気があるようです。
姿形はよく似ており、ゴールドの覆輪に親の色の面影が残っています。
本種も2007年頃はアメリカでは人気が出て売り上げ成績が良かったそうです。

ガーデンには2008年秋に来ました。すでに何芽もついた大きな根巻きでしたが、
2009年葉を見る初年から大株で現れました。やはり大苗は良いですね。

        

これは鉢植えにしましたが、本当にテラコッタとぴったりを息のあった姿になりました。
2013年。とても端正ながら迫力も感じる姿です。

        

2015年。今年も旺盛な姿です。
色もよく載って、親のチューチュートレインの覆輪ゴールドがとてもきれいです。

        

ガーデンのホスタ(補遺)295 American Sweetheart

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アメリカンスイートハート(Hansen 2002)

中大型の葉で、光沢のある深緑色に春はクリーム、夏は白の中斑がくっきり入ります。
株は立性でスタイリッシュです。
今世紀に意欲的に品種を発表しているハンス・ハンセンの作出で、
白中斑の名品、シーサンダー(Sea Thunder)の変異種です。
以前はガーデンにもありましたが、なかなか美しい斑の品種でした。
四倍体ということで親よりもかなり大きいです。

Sweetheart は sweet heart ではなく、一つの単語で、
親しみの気持ちを込めた「きみ」「あんた」とか、「愛人」「優しい人」などの意味があります。

ガーデンには2002年に大苗で到着、
翌2003年はもう一応の姿をしていました。

        

鉢植えにしていましたが、成績が良く、2008年はもう大株です。
斑はクリームから白に変わるところですが、光沢のある緑とのコントラストもきれいです。

        

2011年。この年は割中斑が細い感じです。
株のまとまりがよく、良い姿になります。

        

今年、2015年の株。6月ですが、すっかり白中斑になり、緑も一層濃くなってコントラストが良いです。
また立性なのがお分かりでしょうか。
植えっぱなしで10年以上経っているので、一度植え替えなどする時期に来ています。

        



ガーデンのホスタ(補遺)296 Atlantis

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アトランティス(Hansen/Avent 2004)

大型で緑~深緑にクリーム~黄色の覆輪が入り、光沢があります。
先般掲載したアバダバドゥー(Abba Dabba Do)の変異種で、
今世紀の売れっ子ブリーダー、ハンス・ハンセンが作出しました。
アバダバドゥーの四倍体変異種と言われていますが、親と大きさはそれほど変化がありませんし、
姿も斑も親とよく似ていますが、強いて変化を挙げれば、覆輪がより幅広くなったことです。

ガーデンには通販カタログで紹介され始めた2007年の早春に到着し、同年4月の葉が展開した姿です。
地植えです。

        

2009年。芽が殖えないものの、株は大きくなり、葉の形や斑もそれらしくなりました。

        

しかし、その後、生育が衰退し、入手当時のように小さくなってしまいました。
そこで、2011年5月、復活成功例の多い鉢植えを敢行しました。

        

すると期待通りどんどん復活し、7月には見違えるような姿になって驚きました。

        

その後は順調ですが、地植えの時より葉が細めに展開しています。
2015年。葉色は艶々しています。

        

定番の人気種として現在でもカタログ等で見かけます。

ガーデンのホスタ(補遺)297 Avocado

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アボカド(Diesen 1998)

中大型でやや幅広の光沢ある葉で、深緑色に明るい緑~黄緑色の中斑が入ります。
本当にアボカドグリーンで、うまく命名したものです。
親はグァカモール(Guacamole)で、覆輪がより幅広く色が濃くなった感じです。
グァカモールはアボカドをすり潰したスープの名前ですから、名前は先祖返りしました。
最近、海外のサイトでは同じ親からの変異種で弟分にあたるホーリーモール(Holy Mole)と
よく対比されていますが、日本では現在のところ流通していないようですね。
斑はよく似ていてより壮大に見えます。

ガーデンの株は現在2代目です。
初代は2005年、日本で紹介され始めた頃に導入しました。
地植えで、これは2006年のようすです。

        

ここまでは良かったのですが、その後急速に衰弱してしまい、
鉢植えの対処も効果なく消えてしまいました。
そして2代目を2009年に入手、今回は鉢植えです。
翌2010年の6月。順調に根付いたようです。

        

2代目は好調で、2011年には立派な株になり、特徴もよく出て美しい姿になりました。

        

花です。タマノカンザシの血を引いて、真夏に甘い香りの大きな花を咲かせます。
一日花ですが、ギボウシの仲間では立派な花です。

        

今年2015年6月です。
艶々の葉の色はこれから濃くなるところです。

        

ガーデンのホスタ(補遺)298 Big Boy

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ビッグボーイ(Simpers 1980)

まだ掲載していなかった品種がいっぱいありました。
今回からBの補遺です。

巨大な緑の葉で、光沢があり、またはっきりとした筋が入ります。
もう古典的な類に入りますが、ビッグファミリー(Big Boy, Big Daddy, Big Mama)は今でも人気があります。
オオバギボウシ(montana)の芽分かれ(ハイブリッド)とされています。

ホスタを植え始めた頃、せっかくスペースが広いから、大きなホスタをいっぱい植えよう!ということで
ビッグシリーズを入手しました。これは2000年秋に導入しています。
しかし、林間の硬い土や木の根のいっぱいあるところに植えたので、
生育が芳しくありません。2001年、大丈夫かなあ・・・

        

2005年。ようやく「らしく」なってきましたが、芽が全然殖えていません。

        

やはり植えた場所の条件が悪く、その後気息奄々状態になりました。
ちょうど、2008年に、中庭にホスタ用ボーダーを造成し、ふかふかの土に植え替えました。
地植えですが、効果抜群!あっという間人大株になり、驚きました!
そして花も見事に咲かせました。

        

2013年。ホスタボーダーがお分かりでしょうか?
また周囲のホスタは中型ですが、その巨大さもお分かりのことと思います。

        

今年2015年の6月です。
夏になると色が濃くなり艶も出てきます。
雨上がりの光沢が美しいですね。衰えを感じません。

        

緑やブルー系一色の葉は秋の「黄葉」が美しいです。
今年もまもなくかな?

ガーデンのホスタ(補遺)299 Big Daddy

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ビッグダディ(Aden 1978)

テレビで一時期流行の「ビッグダディ」はすっかり話題も廃れましたが、
こちらは植えて16年目も元気なホスタです。

中大型でパウダーグリーン一色の凹凸のある葉です。
作出は偉大なるブリーダー、ポール・アデンで、
トウギボウシ(sieboldiana)とトクダマの交配種です。
実はビッグファミリー(ダディ、ママ、ボーイ)は出自も作出者も違い、
ママがいちばん大きく、次いでボーイで、ダディはファミリーではいちばん小さいのです。

ガーデンには植え始めにいち早く取り入れています。
というか、ファミリーを一斉に入手しました。
2000年秋ですが、何故かダディはしばらく画像がなく、2005年が最初です。
順調に生長しました。

        

ところが、その後植えた場所は周囲の植物が生い茂り、丈夫もヤマザクラが大きくなってどんどん暗くなり、
生長が悪くなりました。2011年。

        

そのため、2012年、地植えではありますが、明るく広い場所を選んで移植しました。
その結果、回復し、よく茂るようになりました。
ただ葉が小振りになり、色も緑が強く他のカタログほど青みが出ず、凹凸も弱いです。
今年2015年。出だしは良いんですけどね。このあと葉が扁平になってしまいます。

        

ガーデンのホスタ(補遺)300 Big Mama

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ビッグママ(Aden 1978)

ついにガーデンのホスタも300種目となりました。
大型で灰色がかった青緑色で凹凸のある葉です。
すみません、ビッグダディの項でビッグファミリーは作出者が違うと記しましたが、
ダディとママは同じアデンでした。ママの方が登録年が古いです。
ブルーティアーズ(Blue Tiers)とブルーエンジェル(Blue Angel)の交配によるもので
やはりブルーエンジェルの血が入っているのでかなりの大型です。

ガーデンには2000年他のビッグファミリーと同時にやってきました。
ビッグボーイと並んで林間に植えました。
2001年

        

やはり環境が良くなく、ボーイとともに生育が悪くなる一方です。
2006年

        

2007年までは画像が残っていますが、
ボーイは何とか救出できて移植先で復活し元気ですが、
ママの方は復活できず消えてしまいました。
残念ですが、今でも取り扱っている業者もあり、苗はいつもで入手できそうです。

ガーデンのホスタ(補遺)301 Blazing Saddles

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ブレイジングサドル(Avent 2000)

やや大型で青緑色~緑色にクリーム~白の覆輪の入る葉です。
親はブルーアンブレラ(Blue Umbrellas)でその芽分かれとのことです。
親が立性ということもあり、本種もやや立性です。

名前を直訳すれば「燃えさかる鞍(複数)」となりますが、
1974年のアメリカのコメディ映画「ブレージングサドル」が由来のようです。
他にオーストラリアに「ブレイジングサドルズ」という乗馬クラブがあります。

2008年にホームセンターで見つけて購入しました。

        

緑色に白覆輪という一般的な斑ということもあり、あまり撮影をしていないのが正直なところです。
少し葉に照りや皺が出ます。
2010年。

        

現在も健在です。

ガーデンのホスタ(補遺)302 Blue Angel

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ブルーエンジェル(Aden 1986)

すみません、ブルー系列もみな飛ばしていました。
ここからしばらくブルーシリーズです。

青緑色の巨大な葉。ジャンボホスタの醍醐味を充分に味わわせてくれます。
20世紀の名ブリーダー・アデンによる傑作と言えるでしょう。
アデン独自の実生種#365と#361の交配によるものです。
色や姿形から トウギボウシ(sieboldiana)やオオバギボウシ(montana)の血は間違いなく入っているでしょう。
ガーデンでもかつては巨大ホスタNo1でしたが、ビューティーサブスタンスやジュラシックパークなどの登場により、
その順位を譲りつつありますが、それでも新参者には負けない風格は現存です。

ガーデンには2001年秋、まだ巨大株とは想像もつかない小苗でやってきました。

        

しかし2005年にはもう巨大になる兆候がはっきり出ています。
やや日陰か日当たりの方が生育が良いとされていますが、
ガーデンでは大きなヤマザクラの下で日当たりは決して良いとは言えません。

        

2010年。本株の全盛期です。となりのカシワバアジサイと比べてみるとその大きさがわかると思います。
青緑の発色も良く、申し分のないガーデンの王者でした。

        

2015年。盛者必衰ではありますが、植えて15年、依然威厳は保っています。
広い敷地ならではのジャンボホスタを楽しんでいます。

        


ガーデンのホスタ(補遺)303 Blue Mammoth

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ブルーマンモス(Aden/1980年代、Ruh/2010)

前回のブルーエンジェルと肩を並べる巨大ホスタです。
灰青色でブルーエンジェルより葉も茎も分厚く、
その威厳さはマンモスの名前にふさわしい容貌です。

名ブリーダー・アデンが1980年代に発表し販売され始めたのですが、
何故か登録がされず、2010年の正式登録のようです。
出自はトウギボウシ(sieboldiana)のハイブリッドとのことです。
広いスペースがある場合はシンボルホスタとして用いると良いでしょう。

ガーデンには2000年秋にやってきました。
最近は時々カタログに出ていますが、当時は珍しかったですね。
まだ威厳の微塵もない小株が2001年に出てきました。

                

本種は生長が早いということですが、そのとおり、2006年にはもう一人前の姿になりました。

       

そして2011年、全盛期です。
まさに他を圧するような存在感たっぷりの姿です。
発色も、葉のゴワゴワ感もすばらしい。

        

植えて16年、さすがに下降線です。
そろそろ、思い切って株分け、更新するべきかな?

        

ガーデンのホスタ(補遺)304 Blue Shadows

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ブルーシャドウズ(Anderson 1980)

中型で青緑色に所々黄緑色も入るやや肉厚の葉です。
曙トクダマ(Tokudama 'Aureonebulosa')の変異種というか改良種とされています。
発表が1980年とやや古い品種ですが、今でも時々カタログに見かけます。

ガーデンには2001年初春に来ました。

        

2006年。順調に育ちますが、ガーデンのはそれほど斑がきれいに出ていません。

        

2010年。一個所黄色の筋が出ています。
こういうのが安定して出てくると変異種として新しい品種にできるのでしょうか?

        

2013年。かなり年季が入ってきましたが、依然元気です。
ガーデンでは曙トクダマが消えてしまったのでこちらにがんばってもらいます。

        

ガーデンのホスタ(補遺)305 Blue Umbrellas

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ブルーアンブレラ(Aden 1978)

10月も下旬となり、だいぶん冷え込んできましたが
ガーデンは依然スズメバチが活動しており、作業ができないままの状態が続いています。
そのためホスタ補遺を続けます。

中大型で青緑色の葉で、凹凸や皺があり、また立性が特徴のホスタです。
英語ではアンブレラは複数です。その姿から葉軸を柄に、葉を傘に見立てたものです。
名ブリーダー・アデンのやや古い品種で、トクダマとエレガンス(トウギボウシ)の交配とされています。

他のブルー系の品種とやや一線を画しているのはやはりその立ち姿です。

ガーデンには2000年秋にやってきました。
これは翌2001年の画像です。
小さいながらもなんとなく特徴の雰囲気が出ています。

        

2005年。傘の部分は大きくなってきました。
残念ながらこれでは柄の長さの特徴は良くつかめません。

        

その後いったん衰弱しましたが、2011年頃から復活の兆しです。

        

2014年5月。日陰ではブルーの色になります。
また葉軸がピンと立って、少し傘の雰囲気がお分かりでしょうか?

        

ガーデンのホスタ(補遺)306 Bobbie Sue

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ボビースー(Owens 1994)

中大型の葉で光沢のある明るい緑にクリーム色の覆輪、夏には濃い緑に白の覆輪でコントラストがくっきりとします。
葉はやや丸みがあり、皺が入ることもあります。
あまり聞かない品種・ブリーダーですが、これもあまり目にしないマーブルドホワイト(Marbled White)という品種の変異種です。
親は明るい緑に白い細い覆輪が入りますが、本種の方がずっと気品あり株姿も良いです。

日本では一度だけ通販に出ましたが、その後は殆ど流通していない珍しい品種かと思いいます。
海外でもあまり扱いがないようですし、データもあまり載っていません。
それほど育てにくい訳でもなく、色もきれいで株姿も格好良いし結構お気に入りです。

ガーデンには、その一度だけカタログで紹介された2002年に入手しています。
画像は翌2003年ものです。

        

生長はそれほど早くはないと思われます。
2007年はそこそこの姿で、色乗りも良いです。

        

2010年。本種の最盛期です。
葉が重なりこんもりとよくまとまります。株姿も上品です。

        

その後急速に衰えてしまいましたが、今年は少し持ち直しました。

        

珍しい品種なので、更新をかけて繋いでいこうと思います。

ガーデンのホスタ(補遺)307 Bottom Line

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ボトムライン(Anderson 2003)

光沢のある明るい黄緑色の巨大な名ホスタ―サムアンドサブスタンス(Sum & Substance)から生まれた品種は多くあります。
ガーデンにも数種植えてありますが、そのうちの一つが本種です。
親よりもいくぶん縦に長い葉ですが、やはり巨大で、光沢のある濃い緑にゴールドの縁取りがあります。
また縦溝がくっきりと現れるのも本種の特徴です。

ボトムラインとは、元々は「決算書の最終行の数字」「結論」「女性のヒップのライン」などの意味がありますが、
命名の由来は、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジにあったライブハウスでしょう。
2001年の同時多発テロの影響で立ち入り禁止区域となり2004年に閉館しましたが、
再オープンに向けて新たな店舗を探しているそうです。

サムアンドサブスタンス系のホスタは大型と言うこともあり、当初からガーデンに植えようといろいろ探していました。
本種はあまり出回っていないと思いますが、2002年に通販カタログに載ったのをゲットしました。

        

2005年。葉はそれらしくなってきましたが、場所が悪いのか芽が殖えていませんね。

        

やはり場所が悪いらしく、その後も生長が良くなかったので、2009年に新しく造成したホスタファームへ移植しました。

        

移植は成功!翌2010年には驚くほど生長しました。

        

2011年。姿格好も良くなり、本来の本種らしい画像です。
実はとなり(奥)に兄弟種サムオブオール(Sum of All)があり、この後大きさを競うようになっていきます。

        

今年2015年の株です。充実し、葉も典型的です。となりに少しサムオブオールが見えます。
本当に競っていますよ!

        


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